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2008年12月13日 (土)

クラスづくりの提案(9) きれいな教室を保つために(2)

整備された教室を保つために、私がしている工夫を具体的に紹介します。床、黒板、ロッカー、棚上、掲示板、ゴミ箱にしているちょっとした工夫をしています。さりげない工夫なのですが、これが大きな役割を果たしています。

(1)床にしている工夫
机の配置は教室の印象を決める最も大きな要因です。机が縦横にまっすぐそろっているでしょうか。縦横にまっすぐ並べられた机のある状態は見る人に燐としたものを感じ取らせるはずです。気持ちが引き締まり、「さあ、これから勉強するぞ」という思いになるはずです。

これは生徒だけではなく、教師にも作用する効果があると、私は考えています。生徒がまっすぐに並んでおり、適度で一定の間隔で座っている。教壇から この様子を教師は見ることになります。自ずと、やる気がでてくるものです。教壇に立っている教師は、少し高い位置から規則正しい様子を見るわけですから、 なおさら「規則正しさ」を感じることができるはずです。また、この状態で座っている生徒に対しては、「自分の話を真剣に聞こうとしてくれている」という思 いになるはずです。すると、教師は俄然、やる気に満ちてくると思うのです。無意識のうちに教師は授業により一層の熱がこもると信じています。

適度で一定の間隔を保つためには、床にさりげなくマークを施すと良いと思います。許されるならば油性のペンで、3センチほどのマークを1カ所に付け れば良いと思います。例えば、机の脚の右前の部分に3センチほどのマーク(横一直線)を施すくらいならば、床のマークはそれほど目立たないと思います。

やはり、マークがないと、机は徐々にずれていってしまうと思います。毎時間、毎休み時間事に机はずれていくはずです。生徒は前の人の机に合わせる習 性がありますから、結果的に全ての授業が終わる頃には少しずつ蛇行した縦列、凸凹の横列になてってしまうはずです。ですから、席事にちょっとしたマーキン グをする必要があると思います。

(ただし、学校によってはこのようなことが禁止されている場合もありますし、床の材質によっても事情はことなりますので、施設管理者等に確認する必要がある場合があるかと思います。)

(2)黒板にしている工夫
机の並びの次に教室の印象を決めるものと言えば黒板が挙げられます。きれいに消された黒板は、自然と、生徒、教師に適度な緊張感を与えるはずです。私は4月の早い段階でクラスの生徒全員に「正しい黒板の消し方」を伝授しています。

私のクラスの黒板消しのルールは次の通りです。
①「右から左」同一方向に消す。
 往復しながら消すと、黒板が白っぽくなってしまい ます。洋服の毛玉取りを想像してもらうと分るかと思いますが、往復しながら毛玉を取ろうとすると、行って帰ってくるときにには、大量の毛玉が服についてし まいます。それと同じ原理です。必ず、同一方向に消すようにしています。黒板は横長ですので、横に消します。ただし、国語のような縦書きの授業の時には いったん、上から下への同一方向に消してから、右から左への同一方向に消していくときれいになりやすいので、参考にしてください。

②黒板両サイドを使用せず、授業の先生に使ってもらう
ありふれた黒板というのは右端に縦書きで月・日・曜日、それに日直の名前が書かれてい るものです。ドラマのセットもこのパターンを使っています。私の場合、このようなことはしません。考え方は色々あると思いますが、私は、黒板というもの は、授業をする教師にフル活用してもらうためのものだと考えています。教師によって授業時の黒板のレイアウトは異なるものです。少しでも担当の先生がパ フォーマンスしやすいように、何も書いてい以内状態で黒板を使ってもらうことを心がけています。

当然、ありがちな、黒板の左端に宿題のページを書いたり、授業変更や提出物について書いたりもしません。これをやり出すとキリがなくなります。極端な例ですが、クラスに寄っては黒板の5分の1程度が連絡事項で占められていることさえあります。

私は、「正面の黒板は授業をする先生のもの、何も書かれていない状態でその先生に渡す」というのをモットーにしています。

では、宿題、授業変更、提出物等の連絡はどうするのか。私は生徒にメモ帳を渡してありまして、そこに書いてもらうようにしています。社会人になれば 必要事項をメモに取るというは日常茶飯事となります。今のウチにその習慣をつけてもらおうと思っていますので、口頭で伝え、それをメモしてもらうようにし ています。お陰で私のクラスの生徒は、「書くのが速い」と言われます。ただし、複雑な連絡や最重要な連絡については、正面の黒板ではなく、教室横にある黒 板を使用しています。(教室横の黒板がない場合は後ろの黒板を使用してください。)

(3)ロッカーにしている工夫
ロッカーは基本的には一人あたり1カ所となりますが、クラスの人数によっては、ロッカーが余ることがありま す。このような時は、共同使用のロッカーとして生徒に使ってもらうようにしています。男女は分けるようにしています。2人で1カ所、3人で1カ所程度に分 けて使用しています。共同使用のロッカーには体育館履きを入れてもらうようにしています。ロッカーの中に、教科書や参考書と共にシューズを入れてもらうの は、いやだろうなと思ったものですから。

空いているロッカーはこのように活用します。共同使用のロッカーとして活用しなければ、気づいた人だけが使えるロッカーになってしまったり、ゴミ箱みたいになってしまう可能性がありますから、一つ一つのロッカーには必ず何らかの役割を設ける必要があります。

(4)棚上・掲示板にしている工夫
棚上には植物を置くようにしています。教室はその特性上、何も工夫をしないととても殺風景な空間ですし、四角い平面ばかりの空間です。ちょっとしたことなのですが、植物を置くだけで、教室全体がすがすがしい空間になります。不思議なものです。

それから掲示板にはお知らせ以外に、できるだけ多くの絵を貼るようにしています。私が貼っている絵は朝日新聞の付録で毎年ポストに入れてもらっている絵です。今はミレイの絵などを飾っています。詳しいことはこちらからどうぞ。http://www.ync-net.co.jp/inf/free/TateBritain植物同様に、ちょっとした絵があるだけでも教室の印象が異なるはずです。

(5)ゴミ箱にしている工夫
最後にゴミ箱にしている工夫です。なるべくこまめにゴミ捨てに行くようにしています。特に夏場は気をつけないとゴミ箱の中から臭いを発する場合があります。半分くらいしかたまっていなくても、ゴミ捨てをするように生徒に伝えています。

大前提として、なるべくゴミがでない生活を心がけるようにも指導しています。ゴミをなるべく出さない。見かけた大きめのゴミをすぐに拾う。これらを 日々の習慣にしていると教室が常にきれいな状態に保てます。基本的に1週間に2回しか教室の掃除をしていません。やらないときは1週間に1回とか10日に 1回程度です。

ゴミが出ない。見つけたらすぐに拾う。これを心がけるだけで、かなり違います。先生方から「○○先生の教室はいつもきれいですね」と言ってもらえるのですが、おそらく学校の中で一番掃除をしていないクラスだと思います。

教室への工夫を具体的に提案させていただきました。これをそのまま同じようにするのは難しいと思います。それぞれに実情に合わせて取り入れていただければと思います。次回は、「インプレッション(印象)の大切さ」についてです。

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