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2010年3月26日 (金)

現場でそれぞれの「師」を探すべし

4月から教員として活躍するみなさん、もうすぐですね。特に大学を卒業したばかりの方は社会人としても1年目、右も左も分からない状態にもかかわらず、職場の先輩や生徒たちから「先生」と呼ばれるのです。こんな私が「先生」なんて呼ばれていいのか…。色々と考えると緊張感が更に高まってくることと思います。

この時期、特に、新人の先生に伝えたいことは、「現場で『師』を探すべし」ということです。教職の仕事は、大学の教職課程で学んだことがベースにあることは確かですが、それを軸にしつつ、臨機応変な対応が求められる仕事なのです。

つまり、実践の中で、「本物の教師」になるべく努力を積み重ねていく必要があるのです。4月中に、「この先生のやり方を真似てみよう」と思える先輩先生を探していくことです。「師」は1人だけにとどめず、4、5人探すことをお勧めします。

教師の仕事は多岐に渡ります。授業、生徒指導、教務のこと、特別活動のこと…。例を挙げればキリがありませんが、教師には色々なことが求められていく訳です。ですから、師は4、5人探すことが大切だと思います。

次のことを意識して探してみたらいかがでしょうか。

(1)授業の上手な先輩を探しましょう。
 板書、声の大きさ、分かりやすい説明、生徒を引きつけている、おもしろい…。色々な観点がありますが、これらの観点を考慮に入れながら、総合的に「授業が分かりやすい」先生を探してみましょう。そのためには、廊下を通りかかったり、職員室での評判に耳を傾けたり、実際に授業を見せてもらったり…。色々とやってみてください。
 (1)の項目は最も大切です。生徒や保護者との信頼関係を築くためには何と言っても「うまい授業」ができるようになることだからです。

(2)生活指導が上手な先生を探しましょう。
 生徒に向き合って、励ましたり、厳しく指導したりできる先生を探しましょう。生徒指導関係の仕事をメインにやっている先生の中に、師と呼べる先生がいる確率が高いと思います。どのような距離をとりながら、どのようなコミュニケーションを通して、生徒との関係を築いているのか、勉強していうと良いと思います。
 特に、新人の先生は、生徒と「友だち」のような関係になり過ぎ、「恩師と教え子」という関係になりにくい傾向にあります。「歳上の友だち」ではダメなはずです。「若い恩師」にならなければならないのです。そういう観点からも、早い段階で、生徒指導の上手な先生を探すことをお勧めします。

(3)教務に精通している先生を探しましょう。
 教師は生徒に直接対応するだけでは十分ではありません。「教務」といってデスクワークの能力も求められます。出席簿、指導要録、調査書などなど細かい事務作業の能力も備えなければなりません。成績の付け方、評定の付け方などの教務内規なども理解していく必要があります。
 若いうちに積極的に質問し、様々なデスクワークの力を身につけていきましょう。ただ、まずは(1)(2)が大切だと思いますので、(3)についてもなるべく早い段階に身につけるべきですが、優先順位としては(1)(2)ではないかと思います。

(4)プリントの達人・印刷の達人を探しましょう。
 個性的なプリント、分かりやすいプリントを作成している先生がいるはずです。学級通信を出すのが好きでこまめに出している先生がいるはずです。こうした先生方の学級通信は、できることならコピーさせていただき、自分の参考にすることをお勧めします。
 また、教師は定期試験の作成能力も求められます。出題内容は教科の先輩に教わる必要がありますが、その上で、見やすいペーパーになるように工夫できることはないかを考える必要があります。こういう時、他教科の先生であっても、プリントの達人が実践していることを参考にてみてはどうでしょうか。

教師には色々な能力が求められます。おそらく、先輩の先生であってもオールマイティーの方は少ないはずです。「適材適所」ということばがあるように、人それぞれ、得意分野と苦手分野があるはずなのです。ですから、(1)〜(4)について、完璧にならなければいけないという訳ではありませんし、実際、できません。

しかし、少しでも完璧に近づくように努力していくことは大切です。その努力の第一段階として、それぞれの「師」を探すことをお勧めします。

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