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2010年10月

2010年10月 6日 (水)

〈メモ〉国際的な学習達成度調査 PISAとTIMSS

国際的な学習達成度調査にPISAとTIMSSがあります。

前者は、いわば「暗記型」「受験型」の学習達成度をみるのに適した調査と言えます。日本は比較的高いレベルにあります。

後者は、知識活用能力を測ることができる調査です。思考力や判断力が試される調査と言えます。日本はそれほど高くないレベルだそうです。

知識基盤社会を生き抜くためには、後者の力が求められると言えます。もちろん、前者の力も必要ですが。

2010年10月 5日 (火)

学習指導要領改訂の背景

平成25年度から新学習指導要領の基で教育活動が行われます。その背景、とりわけ英語教育の強化の背景についてまとめてみたいと思います。私見の部分もありますので、ご了承ください。

この数年の内に、社会状況は大きく変化しました。これまでは、特に、ビジネスの分野においては大量生産が重視されてきました。いかに効率よく生産で きるか、企業は様々な試行錯誤を重ね努力してきたのです。そのため、機械化やオートメーション化の実現が大きな目標とされてきたように思われます。

ところが、ITがますます広がるにつれ、世の中は「知識基盤社会」の構築が求められるようになってきました。ポスト産業主義社会、高度知識社会、生涯学習社会といったものがキーワートとして浮上するようになりました。

教育の分野においても欧米型の教育から、フィンランドの教育に代表されるような「北欧型」へスイッチしつつあります。暗記型の教育、受験型の教育か ら、思考力、判断力を強化し、知識を活用する能力を向上させることに重きが置かれるようになりつつあります。また、自分の考えを分かりやすく表現する力や コミュニケーション力も求められています。

新学習指導要領もこれからの点を念頭に置き、作られたようです。英語では、言語活動の充実に重きが置かれているように思われます。英語を用いて、様 々な国の人々と活発にコミュニケーションをとり、グローバル化された世の中を生き抜いていけるような教育が求められつつあるのです。

英語教育においては、新学習指導要領に定める語彙数が大きく増加することになります。現行では、中学校で900語、高校では1,300語を習得する と定められていますが、新学習指導要領では、中学校で1,200語、高校で1,800語を習得すると定められています。だだし、中国や韓国の英語教育に比 べれば、これでも、「緩やか」と言わざるを得ないところがあるのが実情です。中国や韓国では、これ以上の教育が施されているのです。

もちろん、グローバル化への危機感、つまり、ナショナル・アイデンティティの喪失に対する懸念もありますので、こうした点もケアしていかなければならいません。すなわち、伝統や文化に関する教育の充実、道徳教育の充実も、同時に、求められているのです。

学習指導要領の改訂の背景、他にもありますが、私が関心を寄せている主なポイントは以上のような点になります。

2010年10月 3日 (日)

つなげる力(書評)

藤原和博著
文藝春秋(2008年9月発行)

かつて杉並区立和田中学校の校長先生を務められた藤原和博氏の著書。この本を読んでやっとシステムや理念を理解し、共感することができたのですが、マスコミの報道的には、公立中学校が大手学習塾と提携して夜間の学習を行ったことで話題になりました。「夜スペ」ということばが新聞やテレビを駆け巡りました。記憶に新しい話題ですよね。

この本には、「夜スペ」のコンセプトやこれを立ち上げた背景などが書かれており、これを読めば納得できるものでした。簡単には説明できる企画ではなかったのだと思いました。マスコミはインパクトを与える報道をする傾向にありますから、出来事を端的に伝えようとしてしまう傾向にあります。すると、「誤解」を招いてしまう場合があるということ。

企業だけでなく、学校にも、「イノベーション」が必要な時代がやってきたなと思いました。既成概念だけにとらわれていると時代に乗り遅れてしまうというのを実感しました。新基軸を開拓していかなければならないと私自身感じました。

そのほか興味深かったのは「第3章 正解のない問題に取り組む」です。
以前、ブログ「教職を目指す皆さんへ」にも書きましたが、ここでは、TIMM型教育とPISA型教育の議論がされていました。TIMM型の教育から、PISA型の教育への大転換が求められているということを認識させられる章でした。

著書の中にもこのような形で説明がありました。

※従来型の学力
・読み書きソロバンの早さと正確さを基礎にした学力(多くの読者が主要教科の「学力」というときにイメージするもの
・正解を導くチカラ
・記憶力に依存して正解をどれだけ多く知っているかで勝負がつく
・情報処理力

※PISA型学力(未来型の学力)
・PISA(フィンランドが世界一)で問われる読解力や数学的なリテラシー
・世の中との関係でどれだけ試行錯誤したか、問題解決したか、思考技術を身につけているかで勝負がつく
・情報編集力

私は、完全に「従来型」での教育を受けてきました。その人間がPISA型の教育を施さなければならないのです。難しい使命であると感じています。私自身の意識を大きく転換しなければならないのです。



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〈アイディア〉「文化・風習科」の必要性

中学校と高校に「文化・風習科」という科目を設けてみてもよいのかな…。というアイディアがひらめいてしまいました。

何が常識で何が非常識なのか、何か正しくて何が間違っているのか…という議論が起こることを承知した上でなんですが…

これまで重んじてきた日本の文化や伝統を学んだり、それに根ざした風習を学んだりするべきなのではないかと感じています。

外国人の方とやりとりをする際、必ずと言って良いほど日本文化、伝統、風習の話題になります。
「御神輿って何?」「どうして畳があるんですか?」「どうしてうなづくの?」とか…。
挙げればきりがないのですが…。

いくら英語ができても、日本のことをよく知らなければ答えられないのです。グローバルな人間になるためには、これらのことをきちんと説明できるようにしておくことが大切なのだと思います。

それから、こういうことも教えた方が良いのかもしれません。
「結婚式でお祝いを包む際、ピン札にする」「奥が上座」「名刺交換の際、相手の名刺を名刺入れの上に置く」など。
こちらもほかにもたくさん例は挙げられます。

意外とこういうのを知らない人が多いんです。もちろん、何が常識、非常識という議論はあるのですが…。

新たに「文化、風習科」という科目があった方が、社会人になってから役に立つように思います。

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