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2011年1月

2011年1月23日 (日)

英語を教える私に示唆を与えてくださったインタビュー

土曜日のInternational Herald Tribuneを読んでいたら朝日新聞の英語版に大変ためになるインタビューが載っていました。立教大学の鳥飼玖美子先生のインタビューでした。

タイトルが「Japan needs new paradigim of English education」。日本語に訳すと「日本は英語教育の新たなパラダイム(方法論・対応策)が必要だ」になるだろうか。

記事の全文は、朝日新聞のホームページに出ていたので、リンクを貼らせていただきます。
http://www.asahi.com/english/TKY201101210361.html

「英語が国際的な共通語となっている今、私たち英語の教員に求められているのは、英語を学ぶ子どもたちを、アメリカ人やイギリス人の英語力に近づけ るのではなく、世界中の人々とコミュニケーションを円滑に行えるようにする力を身につけられるようにすることである。インタビューを読んで、私はこのよう な考えになりました。

英語のネイティブスピーカーのように、lとrのサウンドをきちんと使い分けられるようにすることではない。それよりも、国際的な共通語としての英語 を身につけられるようにすることであると感じました。そのためには、必要最低限となる文法事項はマスターし、その上で、円滑なコミュニケーションを図るた めのコミュニケーション能力をつけていくことであると感じました。

とくに感銘を受けた部分は次のところです。本文から抜粋させていただきました。

Come to think of it, many conversations in English take place between non-native speakers of English who are not proficient in the language. A typical conversation may begin like this: "I'm sorry I don't speak your language. I wish I could." "It's for me to apologize for not speaking your language. But we can at least try to understand each other in English, can't we?"

Japanese can speak English like typical Japanese, and Chinese can speak their version of English, and they can still communicate with each other so long as both parties stick to the basics or "core" of what is English as a universal language.

私なりに訳してみると…

考えてみますと、英語での多くの会話というのは熟練していないノンネイティブとノンネイティブの間で行われています。典型的な会話はこんな感じで始 まるかもしれません。「すみません。私はあなたの国の言葉を話せません。話せれば良いのですが。」「それは相手の国のことばが話せないことに対するお詫び なのです。しかし、私たちは少なくとも英語でお互いを理解しようとすることが可能ではないでしょうか。」

日本人は典型的な日本人の英語で英語を話すことができますし、反対に中国人も典型的な中国人の英語で英語を話すことができるのです。そして両者は、世界共通語としての英語の基礎的な部分つまり「コア」の部分を柱にしておけば、コミュニケーションを図ることができるのです。

ちょっと、訳がおかしいかもしれませんが…。

私自身、ネイティブの英語に近づきたいと思い悪戦苦闘し、しかし、近づけることができない現状にぶつかっていました。生徒の前でネイティブに近い英語を披露できることが英語教師の究極の目標だと思っていました。

しかし、この記事を読んで、そうではないと考えるようになりました。これからは、変なコンプレックスを持たずに、多少、おかしな発音や表現になってしまっても、コミュニケーションができるところを見せていこうと考えました。

大変、参考になる記事でしたし、刺激的な記事でした。

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2011年1月16日 (日)

2011年度センター試験 英語の問題を解いてみました(自分なりの分析・リスニング問題)

2011年度センター試験、英語の問題を解いてみました。リスニング問題について、個人的な分析をしてみたいと思います。

〈第1問〉短い対話 ※難化
 問1、問3、問4、問6では混乱した人が多いのではないかと思います。最初から迷うような問題が入っていたの で動揺してしまった人も多いのではないかと思います。問1では、「何時?何時?」ってなってしまった人が多いはずですし、問3についてはright before(「すぐ前」という意味)で解釈するのは難しかったはずです。地図の問題ですと、rightっていう単語が聞き取れたならば、「右」って解釈 してしまうと思うのです。答えを②に選んだ人が多いはずです。それから、問4のディスカウントチケットの料金についても難しかったと思います。そして、問 6は、「プール」って聞き取ってしまった人が多いと思うのですが、いかがなものでしょうか。

〈第2問〉対話に続く応答 ※例年通り
 この問題は例年通りという印象。焦らずに解答すれば答えやすかったはずです。第1問とのギャップが激しいと感じました。

〈第3問〉A短い対話→質問に対する答え選ぶ B長めの対話→質問に対する答えを選ぶ ※例年通り
 Aでは問16が難しかったように思います。Bでは問19が難しかったと思います。ItalianとPolishは候補から外せても、EnglishとFrenchで迷うところです。

〈第4問〉A短い説明→質問に対する答え選ぶ B長めの説明→質問に対する答え選ぶ ※例年通り
 Aでは問21が難しかった印象です。Bではnursery rhymesという単語に動揺せずに、全体から推察できれば動揺しないで済んだかもしれません。

全体として、第1問が難しくなっている印象です。最初から迷う問題が出て動揺してしまった人にとっては、大変だったと思います。

全体的には例年通りといったところでしょうか。ただ、平均点は若干下がるような気がします。

先ほどの記事に続き、リスニングの分析も自分なりにやってみました。

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2011年度センター試験 英語の問題を解いてみました(自分なりの分析・筆記問題)

さっそく、2011年度のセンター試験、英語の問題を解いてみました。自分なりの分析をしてみたいと思います。

全体としては、筆記試験の形式はマイナーチェンジにとどまったかなという感じ。これまで、大6問の最後の問題で(3つのパートに分ける問題)が出題 されていましたが、今回はそれがなくなり、それぞれの段落の要旨を順番に並べるという問題に変わっていました。これは、受験生にとってはやりやすくなった かもしれません。これまで、出されていた形式の対策をするのが難しくていつも悩みの種だったのですが、それがなくなりました。

さて、第1問から問題の分析をしてみたいと思います。

〈第1問〉A発音 Bアクセント ※やや難化
 選択肢で使われている単語が若干難しい印象を受けました。couch monarch ostrich。この辺りの単語は発音を推察して解かなければならなかったと思うので、大変だったのではないかと思います。

〈第2問〉A文法・語法・語彙 B対話文 C整序問題  ※例年通り
 まずはAの文法・語法。問4のin flightという熟語が連想できたかな。問10の譲歩の意味をを示すifができたかな。こんな感じがします。難しい問題と基本的な問題のギャップが大き いと言えます。ただ、全体的には昨年と同じくらいの難易度だったのではないでしょうか。

 次にBの対話分です。問3のIt'll be the trip of a lifetime.を選ぶのが少し難しかったかもしれません。消去法で行かないと行けないかと思います。他の問題はあまり難しく考えずにやっていけば、得点できたのではないかと思います。

 そしてCの整序問題。問2のcall 人 inという表現は難しかったのではないかと思います。問1は関係代名詞の省略が分かればできるかと思います。問3はhelp 人 原形がスムーズに連想できればつくりやすかったと思います。

〈第3問〉A意味推測 B要約 C空所補充 ※例年通り
 Aについて、文の前後から推察しやすい問題と言えます。comprehend(理解する)という単語が覚えられていれば解けたと思います。

 Bについて、若干形式が変わっていました。今まででしたら、進行役の方が意見の要約をしていたのですが、今回はパネリストが前の人の意見を要約し ている場面が見られました。ただし、従来通りの対策をしておけばそれほど混乱しなかったのではないかと思います。ただ、notがは要されており、焦ってし まった人にとっては混乱の基になったと思います。

 Cについて、例年通り、やや難しい問題だったように思います。batikというインドネシアの伝統的な布についての話でした。なじみが薄い人も多かったと思うので、推察が難しかったかもしれません。しかし、前後関係をうまく読み解き、正解に導いて欲しいところです。

〈第4問〉A図を使った説明 B広告文 ※やや易化
 Aについて、問2で足し算をして選択肢を検証しなければならないところがありましたが、焦らずにやればできたと思います。ただ、焦ってしまった人にとっては、ミスしやすいところだったと思います。(問2)そのほかの問題は解きやすかったと思います。

 Bについて、日本人の学生向けの英字新聞の購読に関する広告でした。ビジュアル的なものを読み取るというよりは、広告文の内容を大枠で把握できる 力が求められていたように思います。問1、振込用紙(のようなもの)をインターネットを通してプリントアウトし、それをコンビニに持って行き、料金を支払 うというもの。コンビニで料金を支払ったことのない高校生が多いと思うので、ちょっと苦戦したかもしれません。

〈第5問〉イラスト問題 ※やや易化
 交差点などにおける車の動きを中心に対策を講じてきましたので、それに比べてイラストがかなりシンプ ルになったという印象です。ただ、文章が、「買った、買わない」の話であるほか、仮定法を用いた表現(「実際には実現できなかった」)に気づけたかどうか で解答が分かれてしまう可能性もあります。しかし、昨年までに比べればだいぶシンプルになった印象です。ただ、文章量が増えました。

〈第6問〉長文読解 ※やや易化
 文章量が減りました。それから冒頭でも書きましたが、最終問題に変化がありました。対策の中で苦戦してい た受験生にとってはほっとできたかもしれません。ただ、文の柱になる単語がrodent。齧歯類(げっしるい)という意味の単語ですが、文の前後の内容か ら、なんとなく推測して読むことができた人にとってはやりやすい問題となったと思いますし、rodentに引っかかったまま読み進めることになった人に とっては苦戦したかもしれません。ただ、パラグラフごとに問うている設問が多くあり、「なんとなかった」という印象の人も多いのかと思います。

筆記試験についての私なりの分析は以上です。あくまでも個人的な分析ですので。

全体的な難易度について、また、平均点が上がるか下がるかなどについては、何とも言えません。

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